【京都の穴場】雲海を望む霧の寺 「千手寺」の見所や行き方、雲海が見えるアングルを紹介

京都市のお隣、亀岡市稗田野町の山中にある寺院「獨鈷抛山 千手寺(とこなげさん せんじゅじ)」。

このお寺には、濃霧がしばしば発生する亀岡ならではの「雲海」を望む絶景がありました。

今回の記事では、秋にこの寺から望む雲海の魅力からその撮り方境内や参道で見られる美しい景色の紹介をしていきたいと思います。

 

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獨鈷抛山 千手寺について

 

概要

臨済宗妙心寺派に属し「とこなげ山」あるいは「眼病に霊験あらたかな寺」として親しまれている千手寺。

このお寺は、以前から「雲海を見ることが出来る寺」として注目を集めていましたが、雲海を眺めるアングルは、山門前からの眺めか山門越しに額縁構図で見る眺めの2パターンしかありませんでした

そんな中、多くの愛好家たちから要望のあった「境内のさらに上から雲海を眺めることが出来ればいいのになぁ…」という要望に答え、2019年から住職が自ら本堂裏を整備し、境内を俯瞰しながら雲海を眺めることが出来るスポットが新たに完成し密かに注目を集めました。

 

以下では、この新たに完成したアングルへの行き方も含め、その絶景をご紹介していきます。

 

 

境内から雲海を望む3つのアングルの紹介

ここでは、以前から定番となっていた雲海を望む2つのアングルと、2020年から新たに見ることが出来るようになった新しいアングルの計3アングルをご紹介します。

 

1:山門前から雲海を望むアングル

 

まずは以前から見ることのできた、山門前から雲海を見るこちらのアングルのご紹介です。

このアングルの魅力は、なんといっても「朝日と紅葉と雲海」の組み合わせを同時に見ることが出来る点です。

秋の魅力を1枚の写真にギュッと収めることが出来てしまう贅沢なこのアングルは必見です。

 

 

また、朝の雲海が出ている時間は、山門前の灯籠をシルエットで捉えることもできるため、ここも是非見てみてくださいね。

 

2:山門を額縁にして雲海を望むアングル

 

このアングルも以前から定番だった額縁アングルです。

ちょうど、1番で紹介したアングルを山門の中に収めたような特徴的な写真を撮ることが出来ます

ここも忘れずに撮っておきたい場所ですね。

 

3:(新アングル):境内を俯瞰し、山門とイチョウ越しに雲海を望むアングル

 

今回最もご紹介したかった新たに見ることが出来るようになったアングルです。

ここからの眺めは、住職さんが2019年から山を少しずつ切り開かれたことで見ることが出来るようになったという絶景。

境内にそびえる立派な大銀杏とともに、山門雲海俯瞰することが出来るのがここの最大の魅力です。

そしてなんといっても、完成したばかりの場所から見ることが出来るアングルの為、多くの方が見たことのない新鮮な景色であることも魅力の一つとなっています。

 

上で紹介したアングルで撮ると朝日が見えないのですが、広角レンズで広く切り取れば朝日と共にこの景色を見ることができます

 

 

さらに、同じ場所からこのような山々の向こうに昇る朝日と雲海も観ることが出来ますので、こちらも是非ご覧ください。

 

 

上記のアングルは住職さんのお力によって新たにできた場所なのですが、境内からこの景色が見ることが出来る場所へは行き方が若干分かりにくいところがありました。

そこで次の項目では、新しくできたこの場所への行き方の詳細をご紹介いたします。

 

 

境内を俯瞰するアングルへの行き方の紹介

上記でご紹介した、境内を俯瞰するアングルへの行き方のご紹介です。

まず山門をくぐってすぐ右手あたりに、山肌を削って階段が作られたような場所が見えます。

 

 

ここが新たにできたアングルへの入り口です。この階段を上っていきましょう。

長い道のりではありませんが、足元が少しガタガタしているところもあったため、上の写真の階段脇にある杖を借りて登るのもいいかもしれません。

 

 

2体のキツネの間を通り、奥へと進むと赤い祠が見えてきます。

 

 

この祠の裏側にある道をさらに登ります

 

 

この道をしばらくジグザグと登っていくと、手作りのベンチが設置された休憩所が見えてきます。

 

 

この場所が、境内を俯瞰しながら雲海を撮ることが出来る新たなスポットです。

振り返ると、先ほどご紹介したアングルから景色を眺めることが出来ます。

 

 

そこまで急な道のりではありませんでしたが、雲海を見ながら休憩できるスポットはとてもありがたいですね。

これで、新たにできたスポットへの行き方の紹介は以上です。

 

 

続いて、雲海が出るタイミングに千手寺を訪れるための情報をいくつかご紹介していきます。

 

 

雲海が発生する時間帯について

昨年2020年は、秋に2回ほど千手寺を訪れましたが、どちらも運よく雲海を見ることが出来ました。

その時の経験を踏まえて、雲海が発生する時間を時系列でレポートします。

 

・4時40分頃

 

うっすらと亀岡の町に霧がかかっているのが見えますが、まだ雲海が出ているとは言えない状態です。

この時点では、この後綺麗に雲海が出るのかな…と、不安な時間を過ごしていました。

ちなみに、境内は24時間開放されているため、深夜の時間帯から先ほどご紹介した休憩所で雲海を待つことが出来ました

 

・5時30分頃

 

だんだんと町の景色が雲海らしくなってきました。ここからはどんどん霧が濃くなり、さらに雲海らしくなっていきます

 

・6時20分頃

 

境内から見えていた亀岡の町並みはすっかり雲海に覆いつくされました

 

・6時30分頃

 

ようやく日が昇りました

この時間が最も美しい時間帯です。

 

・8時頃

 

この時間でもまだ雲海は残っていました

私は9時ごろに撤収したのですが、その時もまだ雲海が残っていたのを覚えています。

後程調べたところ、亀岡では雲海(霧)は、午前10時頃まで見ることが出来るとのこと。

 

今回ご紹介したような時間に沿って毎回雲海が現れるわけではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

雲海の発生状況を確認できる定点カメラが便利

獨鈷抛山 千手寺のホームページでは、ありがたいことに雲海の発生状況をリアルタイムで確認できる定点カメラの映像が公開されています。

夜の時間帯でも雲海の発生が比較的きれいに視認できるため、大変重宝します。

 

獨鈷抛山 千手寺ホームページのライブカメラ

 

朝の5時半ごろに雲海の発生を一度確認し、6時半ごろの日の出に向けて現地に向かうのが効率的かもしれませんね。

 

さらに、過去に雲海が発生した日の映像も随時記録しておられるようで、その時の雲海の発生具合などを自由に振り返ることもできます

訪問予定日前日などに雲海が発生しているときがチャンスかもしれません。

 

 

境内に色づく紅葉も魅力的

秋は雲海が見事な千手寺ではありますが、境内の紅葉も魅力の一つです。

 

 

 

 

雲海を堪能した後は紅葉にも目を向けて、ゆったりとした時間を過ごしてみてください。

 

 

行き道の杉林で見る光芒も見逃さないように

千手寺は山の上に位置する寺のため、境内にたどり着くまではしばらく杉林の山道を進むのですが、霧が出る朝にはここで幻想的な景色を見ることが出来ます

 

 

 

朝霧の森に差し込む光、まるでアニメのワンシーンに迷い込んだような景色でした。

境内で雲海を堪能した後、帰り道にこの景色も見て帰られるのがおすすめです。

 

 

獨鈷抛山 千手寺の拝観時間・拝観料・駐車場について

獨鈷抛山 千手寺の拝観時間

拝観自由

 

獨鈷抛山 千手寺の拝観料

無料

 

獨鈷抛山 千手寺の駐車場

境内に上がる階段の前に車を数台駐車可能な駐車場があります。

 

 

獨鈷抛山 千手寺へのアクセス

獨鈷抛山 千手寺の所在地

〒621-0037 京都府亀岡市稗田野町鹿谷大タワ7

 

 

電車とバスの場合

JR嵯峨野線「亀岡」駅から京阪京都交通バスで約15分「国道佐伯」下車後、徒歩約60分

※国道佐伯からは長距離の徒歩となりますので、足腰に自信のある方以外は車での訪問をご検討頂くのが良いかと思います。

 

車の場合

上記の場所までgoogle mapのナビの通りに進めば到着できるのですが

道中で少しわかりづらい場所があるため少し紹介しておきます。

 

 

千手寺のある山へ入る直前、「獨鈷抛山 千手寺 参道」と書かれた石碑の奥に道が続いています

ここを進んでください。

 

 

ここからはしばらく杉林の森を進みます。

雲海が出ているときは、このあたりで幻想的な景色に出会うことが出来ます。

 

 

道中では、かなり鋭角なカーブがありますので十分注意してくださいね。

このカーブを越えてしばらく道なりに進むと、右手には千手寺へと続く階段、左手に駐車場が見えてきます。

以上で千手寺に無事到着となります。

 

 

 

おわりに

雲海の絶景を望む寺、千手寺のご紹介でした。

秋の時期、亀岡ではしばしば霧が発生しますので、そのタイミングを見計らってぜひ千手寺へ訪れてみてください。

 

 

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