今回から2回に分けて、
ジュエリーレタッチで活用できるスキルを解説していきます。
第1回目は、Photoshopの「トーンカーブ」を活用して、くすんでしまったダイヤに輝きを取り戻す方法をお伝えします。
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ダイヤ部分が全体的にくすんでしまっていますね。
ここを修正していきます。
では早速始めましょう。
このページの内容
選択範囲を作成する
まず、くすみが気になる部分を選択していきます。
どの方法で選択しても大丈夫ですが、
ここではクイックマスクを使って選択していきます。
①「ブラシツール」を選択し、
②ショートカットキー「Q」を押し、クイックマスクモードに入ります。
③描画色が「黒」になっていることを確認し、くすみが気になる部分を塗っていきます。※ブラシは「硬さ(線のボケ具合)」を選べるのですが、この場合は硬さの%は低いほうが(線がボケていたほうが)きれいに仕上がりやすいです。
④塗り終えたら、再度ショートカットキー「Q」を押します。
⑤選択範囲が作成されますが、この段階では塗った部分”以外”が選択された状態ですので、
「選択範囲」→「選択範囲を反転」を押し、塗った部分が選択された状態にしておきます。
これで選択範囲の作成は完了です。
次は今回の本題「トーンカーブ」を活用していきます。
トーンカーブで宝石の輝きを引き出す
ここからはトーンカーブを活用して宝石を輝かせていきます。
①「調整レイヤーを新規作成」ボタンから「トーンカーブ」を起動します。
②すると、先ほど選択した部分がマスクされた「トーンカーブ」の調整レイヤーが作成されます。
ここからはトーンカーブを実際に調整していくのですが、
この先の作業を明確にさせるため、「ダイヤが輝いて見える条件」を解説しておきます。
◎ダイヤが輝いて見える条件
・ダイヤの光を受けている部分(ハイライト)がより光っていること
・ダイヤの光っていない部分(シャドー)がより暗いこと
上記の条件が、ダイヤが輝いて見える条件です。
ですので、「トーンカーブ」は上記の条件をかなえることを目標に調整してゆけばいいのです。
これらをふまえて「トーンカーブ」を調整していきましょう。
③まず「ハイライト」を強調する部分のポイントを打っていきます。
トーンカーブの基本ルールとして、
・斜めに入ったライン上のより右にポイントを打てば画像の中のより明るい部分を
・斜めに入ったライン上のより左にポイントを打てば画像の中のより暗い部分を
調整できるポイントとなるというものがありますので、
「ハイライト」を強調するときは右寄りにポイントを打ちます。
④次に「シャドー」を強調する部分のポイントを打っていきます。
上記のトーンカーブのルールを踏まえ、
「シャドー」を強調する部分のポイントは左寄りに打ちます。
⑤「ハイライト」はより明るくしたいので、ポイントを少し上に移動
⑥「シャドー」はより暗くしたいので、ポイントを少し下に移動
以上で作業は完了となります。
これでダイヤ部分のくすみが取れて輝きが増しました。
ビフォーアフター
「トーンカーブ」を使ってダイヤの輝きを取り戻す方法はいかがでしたでしょうか。
次回は今回レタッチしたダイヤ部分をさらにクリアに輝かせる方法をご紹介します。お楽しみに。
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