SNSに写真を投稿していると、映り込んでしまった車のナンバープレートの処理に困った経験があるのではないでしょうか。
テレビ番組で見かけるような単純なぼかしかたをしてしまうと、作品の雰囲気を損なってしまう…。かといってぼかさないと投稿した後が不安…。
そこで今回は、Photoshopのフィルター「ぼかし(移動)」を使って、できるだけ作品の雰囲気を損なわないように自然にナンバーをぼかす方法をご紹介していきます。
※今回記事中で使用する写真のナンバープレートは、事前に文字部分を調整し、実在の車とは別のナンバーにしております。
このページの内容
下準備
Photoshopでぼかしたい画像を開く
まずはPhotoshopでぼかしたい画像を開きましょう。
Photoshopを使った画像編集の際は毎回行うことですが、背景レイヤーをコピーしておきましょう。(これを行っておくことで、いつでも編集前の画像の状態に戻すことが出来ます。)
①背景レイヤーを「新規レイヤーを作成」マークへドラッグ&ドロップ
②背景レイヤーの複製「背景のコピー」レイヤーが出来た。
上記写真のように、背景レイヤーを「新規レイヤーを作成」マークへドラッグ&ドロップするか、
背景レイヤーを選択した状態で「Ctrl(⌘)+j」を押すことで背景レイヤーをコピーできます。
以下の作業はすべて、ここでコピーした「背景のコピー」レイヤーに対して行います。
実際にぼかしていく
ぼかしたい部分をクイックマスクで選択する
ブラシツールに切り替え、背景のコピーレイヤーを選んだ状態でショートカットキー「Q」を押し、クイックマスクモードに入ります。
この状態で、ぼかしたい部分をなぞっていきましょう。
ぼかしたい部分(ナンバープレート)がなぞれたら、再度「Q」を押します。すると、先ほど赤くなぞった部分“以外”が選択された状態になります。
この状態ではナンバープレートは選択されていないので、
ショートカットキー「Ctrl(⌘)+Shift+i」を押し、選択範囲を反転します。
このようにナンバープレートが選択出来たら、次のステップです。
「ぼかし(移動)」を使ってぼかす
フィルター>ぼかし>ぼかし(移動)…をクリックします。
ぼかし(移動)の詳細設定画面が出てきます。
この「角度」と「距離」の数値を調整して自然なボケを探るのですが、この2つの数値は一見して意味が分かりにくいため、以下で解説します。
角度
角度とは、ぼかしの方向を指しています。
例えば、角度を「0°」に指定すると、以下のように真横方向にぼけます。
また、角度を「90°」に指定すると、以下のように縦方向にボケます。
この角度の適切な数値の決め方は「自然かどうか」に尽きます。
角度の数値の右横に「丸の中に棒が入っている」ような部分がありますが、この棒の部分をグリグリと回しながら角度を直感的に変更できますので是非試してみてください。
距離
距離とは、ぼかしが適用されるピクセル数を指しています。
この数値が大きくなればより大きくぼけ、小さくなればあまりボケなくなります。
この距離の適切な数値の決め方は「ナンバーが認識可能かどうか」です。
距離の数値が小さすぎてナンバーを認識できてしまっては意味がないため、認識できなくなるギリギリの数値を探ってみてください。
上記の「角度」と「距離」を適切な数値に設定すると、ナンバープレートの自然なぼかしは完了です。
←ぼかす前|ぼかした後→
まとめ
今回の車のナンバープレートを自然にぼかす方法はいかがでしたか?
テレビで見かけるようなぼかしや、単純に滲んだようにぼかすよりも自然で作品の雰囲気も損なわないぼかしができたのではないでしょうか。
ではまた次回の記事をお楽しみに。
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