南丹市にある「美山かやぶきの里」は、現在も昔の生活の面影を残す観光名所です。
今回の記事では、そんなかやぶきの里を高い位置から俯瞰するができる穴場スポットと、そこへの行き方をご紹介したいと思います。
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このページの内容
かやぶきの里の概要
かやぶきの里は南丹市美山町にある、かやぶき民家が現在も残る集落です。
上のレトロな赤いポストが写った写真はよく見るアングルで、みなさんもどこかで一度は見たことがあるのではないかなと思います。
そんなかやぶきの里ですが、このようなアングルから見下ろすことができることをご存知でしょうか。
地元の方や一部の写真家の方は知っておられるかもしれませんが、
ほとんどの方がこのアングルから写真が撮れることは知らなかったのではないかと思います。
少し山を登って行かなければいけない場所なのですが、
行き方が少しわかりにくいため、これから詳しくご紹介していきます。
上から見下ろすことができる穴場スポットへの行き方
上から見下ろせるスポットとは、実は以下の写真の「鉄塔の真下」なのです。
かやぶきの里の駐車場を背にして左上を眺めると上の写真の鉄塔の場所を見つけることが出来るでしょう。
あの鉄塔の場所まで向かうため、軽い登山をすることになりますがご了承ください!
まずは大まかなルートのご紹介です。
駐車場をスタートして、目的地の鉄塔まではおよそ1km程の道のりです。
上記のマップではわかりにくいのですが、途中かなりの山道になっています。
では、かやぶきの里の駐車場からスタートし、上から見下ろす穴場スポットを目指しましょう。
まず、上記のかやぶきの里の駐車場を背にして
道を左(西側)に進みます。
すると、道の右手に上のような看板が見えてきます。
この看板のある方の道に入っていきます。
しばらくあぜ道を進みます。
あぜ道を進み切ると、突当り左方向に上のような鳥居と建物が見てきます。
上記の矢印に従ってあぜ道を進みます。
あぜ道を少し進むと突当りに獣害防止柵が見えてきますので、ここを開けて先に進みます。
獣害防止柵は開けた後は必ず閉めておきましょう。
柵を越えた先を少し進むと上のような分かれ道にさしかかります。
この道はどちらを選んでも同じ道にたどり着くのですが、左側の道を選んだほうが近道です。
ただし、先ほどの左側の道を選ぶと少し急な斜面を登らないといけないので注意してください。
先ほどの分かれ道の先に上のような斜面になった道が出てきます。
この道をしばらく進みます。
この辺りは山から下りてくる湧き水?の影響で地面が若干ぬかるんでいるためお気を付けください。
この写真のあたりが一番ぬかるんでいるためお気を付けください。
ぬかるんだ斜面を進むと、一見先につながる道がないような場所に行き当たります。
ここが穴場スポットへ向かう道の中で一番わかりにくい場所です。
しかし、上記写真の矢印の方向に進めば大丈夫ですのでご安心ください。
ここからが本格的に山道になってきます。
急すぎる斜面には、この道を切り開いた方が設置してくださったロープがありますのでこれをしっかりと掴んで進みましょう。
先人の方々に感謝です。
ここから先はほぼ一本道です。
そしてここから進む道で迷わないためのコツですが、
「先人が踏みしめて出来た道をしっかり見極めて進むこと。」です。
一見道なき道を進まなければいけないように見えるのですが、よくよく地面を見てみると、
過去にこの道を通った人々が踏みしめて出来た道が見えることに気が付くと思います。
その跡を見落とすことなくこの道に沿って山を進めば、迷うことはありません。
単純ですが、これに尽きます。
道中に上記のような木にふさがれた道も現れますが、必ず木の先に先人が踏みしめて出来た道が見えます。
ですので、気を付けながら木を乗り越えて進めば道に迷うことはありません。
このような木にふさがれた道も気を付けて乗り越えていきます。
山を登り始めて15分くらいのところでこのような階段が見えてきます。
これが見えてくれば目的地はもうすぐですので、階段の道を進みましょう。
階段の道を進んでいると、このような尾根につきあたります。
この尾根を登っていく方向に進みます。
すると鉄塔の脚の部分が見えてきます。
ここが目的地であり、今回ご紹介する穴場スポットに到着です。
山登りお疲れさまでした!
かやぶきの里を見下ろす穴場スポットの紹介
鉄塔の脚の隙間から山の下を見下ろしてみてください。
遠方にかやぶきの里を見下ろすことが出来ます。
写真で見てもわかると思いますが、かなり遠い距離にかやぶきの里を見ることになりますので
撮影する際は望遠レンズが必須です。
こちらの写真はフルサイズ換算の焦点距離75mmで撮影した様子です。
75mmでちょうどかやぶきの里全体を写せる距離感ですね。
周りを杉が取り囲むような面白い構図で撮影できます。
ちなみにフルサイズ換算の焦点距離300mmであればここまで大きく撮影することが出来ます。
皆さんが一度は見たことがあるであろう有名な赤いポストも映しこんでいます。見つけられますか?
私はまだ見たことがないのですが、かやぶきの里では
毎年5月20日と12月1日に「一斉放水」と呼ばれる防火設備点検のイベントが行われます。
この時にかやぶきの里は一面、放水のカーテンに包まれた景色になるのですが、
この放水をこの場所から見下ろしながら撮影するとかなりいい写真が撮れるのではないかと思います。
いつか私も挑戦してみたいと思います。
穴場スポットから下山する道の紹介
穴場スポットを楽しんだら、次は無事に下山しましょう。
基本的に上ってきた道を引き返すだけなのですが、少しわかりにくい場所もあるのでご説明します。
上の写真の尾根を下っていき、行きにも通った階段のある道(尾根の左側にある)を目指して進むのですが、
パッと見た感じ、どこから尾根に上ってきたのかわかりませんよね?
しかし、ご安心ください。
尾根の途中に左を差す矢印を発見することが出来ますので、
この矢印の方向に進むと階段のある道に戻ることができます。
あとは階段のある道から「先人が踏みしめて出来た道」を頼りに下っていくだけです。
もう迷うことはないと思いますので、
大自然の空気を感じながら、気を付けて下山していきましょう。
拝観時間・拝観料・駐車場について
拝観時間
かやぶきの里自体は街並みであるため、
拝観時間の制限はなく、いつでも見に行くことが可能です。
拝観料
拝観料は不要です。
駐車場
一般車両用の大きな有料駐車場が2ヶ所あります。
駐車料金 : 500円
※2020年春より駐車料金が有料となったそうです。駐車料金は町の景観保全に特化して使用されるとのこと。
美山かやぶきの里へのアクセス
〒601-0712 京都府南丹市美山町北
車の場合
上記でご紹介した有料駐車場をご利用ください。
バスの場合
JR嵯峨野線「園部」駅、またはJR山陰線「日吉」駅から南丹市営バスで「北」下車
おわりに
今回は美山かやぶきの里を見下ろすことができる穴場スポットへの行き方をご紹介しました。
行き方さえ分かってしまえば2回目以降は何も見ずにたどり着くことが出来ます。
かやぶきの里をいつもとは一味違った角度から眺めることが出来るこの場所、
自然を感じながらの山登りも兼ねて、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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