こんにちは、京都で活動するフォトグラファーのHinoです。
平日は商業写真の撮影、休日は趣味で風景・スナップ撮影をしています。
今回は、【「感動」と「違和感」の感度を少し上げると、自分らしい写真が撮れるようになった話。】
についてお話していこうと思います。
「写真は撮影するけど、どこかで見たことがあるような写真しか撮れない…」と悩む人や、
「絶景を何ヶ所も撮影してきたけど、何か物足りなくなってきた…」と悩む人には、
今回の記事が悩みを解消するきっかけとなれば嬉しいです。
では早速。
このページの内容
今回の話の流れ
日常生活で、「感動」と「違和感」の感度を少し上げると…
↓
「小さな感動」や「小さな違和感」に気が付けるようになり、
↓
自分の感性でしか撮れない写真が撮れるようになる!
↓
でも、「感動」と「違和感」の感度の上げ方自体が分からないんだよ…
という方のために、
↓
「感動」と「違和感」の感度の上げ方の一例まで解説しますのでご安心を。
こんなお話をしていきます。
「感動」の感度を少し上げると見えてくるもの…
感動の感度を少し上げると、ありふれた日常の「小さな感動」が見えてくるようになります。
例えば、
・晴れた日、街角に落ちる木漏れ日が揺れている様子
・曇りの日、縁側から室内に続く光と影のグラデーションの美しさ
・ありふれた通りの先に浮かぶ入道雲
このような、日常にあったけど気づいていなかった小さな感動が見つかるようになります。
「小さな感動」を見つけられると、どんなメリットがあるの?
という点は後ほどご説明させて頂きます。
「違和感」の感度を少し上げると見えてくるもの…
違和感の感度を少し上げると、ありふれた日常の「小さな違和感」が見えてくるようになります。
例えば、
・路地裏に大量に並ぶ猫除けのペットボトル
・時計店の壁に描かれた止まった時計
・ベンチで語り合うカップルの鳩
このような、日常にあったけど気にも留めていなかった小さな違和感が見つかるようになります。
「小さな違和感」を見つけられると、どんなメリットがあるの?
という点は、この後すぐご説明させて頂きます。
「小さな感動」と「小さな違和感」=「あなたにしか撮れない被写体」
ここまでのステップでは、「小さな感動」と「小さな違和感」を見つけてきました。
ここでようやく写真の話に入るのですが、「小さな感動」と「小さな違和感」を感じた景色はそのまま、「あなたにしか撮れない被写体」と言い換えることができるのです。
「あなたにしか撮れない被写体」と言える理由は、
あなたの基準で感じた「小さな感動」や「小さな違和感」をもとに撮影する被写体だからです。
誰かのマネをして撮りに行った場所でもなければ、どこかで見たことがあるような構図でもありません。
必然的に「あなたらしいオリジナルな写真」になります。
話は少し変わりますが、あなたのご実家には、「あなたの小さな頃のフォトアルバム」がありませんか?
そしてそこにある写真は、決して上手な写真ではなくても、どこか魅力を感じませんか?
それはきっと、お父さんやお母さんが感じた「あなたと暮らす日々の小さな感動」に従ってカメラを向けて撮った写真だからです。
「小さな感動」や「小さな違和感」を見つけることができたら、構図や露出に深くこだわるより先に、とりあえずカメラを向けてみましょう。
それが手ブレしていようとも、暗すぎようとも、「あなたらしいオリジナルな写真」であれば、もうすでに魅力的な写真になっているはずです。
「感動」と「違和感」の感度を上げる方法
では、ここからは「感動」と「違和感」の感度を上げる方法の”一例”を解説してみます。
あくまで一例ですので、なるほどなぁ…くらいに聞いていただけるといいと思います。
感動の感度を上げる方法
・「好きな映画や写真」を見返して、どこが好きだったのか思い出してみましょう。
ストーリー?
光?
色?
構図?
どのシーンに感動を覚えたのかが明確になったなら、そのシーンの要素こそが、あなたが感動を感じるシーンです。
日常の中でもそのシーンに近い景色を探してみましょう。
きっとあなただけの「小さな感動」を見つけられるはずです。
違和感の感度を上げる方法
・「普通」→「違和感」の順に探してみる
例1
家の前に自転車が止まっている(普通)
↓
でもツタがめちゃくちゃ絡まってる!(違和感)
例2
道路に水たまりがある(普通)
↓
中に雲が映り込んでいる!(違和感)
この順番で探すと、日常に潜む「小さな違和感」を感じ取ることが出来るようになると思います。
まとめ
「感動」の感度を少し上げると見えてくるもの…
→日常にあったけど気づいていなかった小さな感動が見つかるようになります。
「違和感」の感度を少し上げると見えてくるもの…
→日常にあったけど気にも留めていなかった小さな違和感が見つかるようになります。
「小さな感動」と「小さな違和感」=「あなたにしか撮れない被写体」
→誰かのマネをして撮りに行った場所や構図ではなく、あなたの基準で感じた「小さな感動」や「小さな違和感」をもとに撮影した被写体だから「あなたらしい被写体」だと言えるのです。
「感動」と「違和感」の感度を上げる方法
感動の感度を上げる方法
→「好きな映画や写真」を見返して、どこが好きだったのか思い出す
違和感の感度を上げる方法
→「普通」、「違和感」の順に探してみる
最後に
今回の【「感動」と「違和感」の感度を少し上げると、自分らしい写真が撮れるようになった話。】についての記事はいかがでしたか?
「自分らしい写真が見つからない…」と悩む方の小さな救いになれば嬉しいです。
ではまた次の記事で。
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